永遠なる未完成―山本美次展

描きたいものは闇の中にある  東京やフランスで学び、郷里・広島を拠点に活躍する山本美次(やまもと みつぎ)は、1949(昭和24)年に現在の広島県廿日市市で生まれました。幼くして肉親(弟と父親)を相次いで亡くし、絵を描くことに没頭した山本は、画家・麻生三郎の絵画に憧れて武蔵野美術大学に進学、油絵を学びました。卒業後の1972(同47)年に渡仏し、およそ3年間エコール・ド・ルーヴル(ルーヴル美術館での模写研究)、パリ国立高等美術学校(古典技法科、銅版画科)に在籍しました。  帰国後はグループ展や個展を重ね、独自の画境を深化させていきます。またヨーロッパでの … 続きを読む 永遠なる未完成―山本美次展