展覧会
特別展 終了
笹戸千津子-イズミ創業50周年記念 継承するこころざし
会期
2011年11月12日(土)~2011年12月18日(日)
会場
泉美術館
開館時間
10:00~17:00(入館は16:30まで)
休館日
月曜日
(※祝日は開館)
入場料
一般:300円(240円)、学生:150円(120円)、中学生以下無料 ※()内は10名以上の団体料金
出品作家
笹戸千津子
主催
財団法人泉美術館
後援
広島県教育委員会、広島市、広島市教育委員会
中国放送、広島テレビ、広島ホームテレビ、テレビ新広島
広島エフエム放送
企画協力
アートシード
彫刻家笹戸千津子の展覧会を開催いたします。
笹戸千津子は1948年山口県德山市(現周南市)に生まれ、東京造形大学の第一期生として、日本を代表する彫刻家佐藤忠良(1912~2011)に師事します。研究室を修了後、師のアトリエにて彫刻家としての本格的な制作をはじめ、以来その歩みを止めることなく、師の作風を踏襲した具象彫刻の制作を続けてきました。一方で、佐藤忠良の代表作「帽子・夏」をはじめ多くの作品のモデルもつとめました。現代的で伸びやかなポーズの女性像、はつらつとした少女像など、主に女性をモチーフとした作品からは、生命感あふれる中にどこか女性のしなやかさ、繊細さを感じます。若干29歳で新制作協会会員に推挙され、第18回中原悌二郎優秀賞を受賞するなど日本彫刻界の第一線で活躍しており、作品は公共彫刻としても全国各地に数多く設置され親しまれています。年中無休でアトリエに通い、モデルとして、助手として、何よりも共に制作に励む同志として、笹戸は最も間近で師佐藤忠良の仕事と生き方を学んできました。この師弟関係の中で、日々の制作に対する誠実な姿勢、作品において自然の真の姿を徹底的に追究する姿勢を受け継ぎ、さらに笹戸千津子という人間を育んできたと言えます。
本展では、制作初期から最近作までの彫刻26点と素描5点を展覧いたします。さらに、作家が所蔵する、佐藤忠良の未公開作品を含む素描6点、およびアトリエで師弟が実際に使用していたヘラなどの彫刻道具を展示してご紹介いたします。
追悼展「佐藤忠良-継承するこころざし-」から引き続き、師から弟子へ継承された「こころざし」を、作品を通して感じて頂ければ幸いです。
イベント
「手で触れる鑑賞」のご案内
この展覧会では、視覚に障がいのある方は展示作品に直接手を触れて鑑賞して頂くことが出来ます。対象作品は、笹戸千津子作品から「長衣の女’82」「しょう子」など6点、および当館所蔵の佐藤忠良作品から「おおきなかぶ」など7点です。対象者は視覚に障がいのある方及び付き添いの方です。事前に美術館までお問い合わせいただくか、またはご来館時に受付までお声をおかけください。