佐藤忠良氏は日本を代表する彫刻家であり、また名作絵本『おおきなかぶ」の挿絵を通じて、卓越した素描家としても知られています。

泉美術館と佐藤氏の出会いは20数年前に作品《フードの竜》から始まり、美術館正面の題字も佐藤氏の揮毫によるものです。当館では、佐藤氏が昨年完成されたブロンズレリーフ《おおきなかぶ〉を、このたび所蔵する運びとなり、公開を記念して「佐藤忠良の世界」展を開催いたします。本展では、当館所蔵彫刻作品11点とスケッチ素描36点に加え、特別に作家所蔵の初期代表作《母の顔》、《群馬の人〉をご出品いただきます。

自然と対話し、生きているかたちを求め続ける彫刻家、佐藤忠良との出会いをお楽しみいただければ幸いです。